ワークショップ – ル・マン高等美術デザイン学校














展覧会 – ラ・ボルヌ現代





陶芸センター 展覧会 – 岐阜県美術館



2022年 – 継続中
🏡 ラ・ボルヌ現代陶芸センター
🏡 ナンシー国立高等美術デザイン学校
🏡 TALM-ル・マン高等美術デザイン学校
🏡 東京藝術大学
🏡 岐阜県美術館
🏡 ラ・ボルヌ現代陶芸センター
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Digital soba choko
デジタルそば猪口は、多様な創造的イニシアティブから生まれる独自の実験を組み合わせ、その総体が芸術的提案となりうるオープンなシナリオです。
本研究は、フランス国家研究機関(ANR)「未来投資プログラム」ANR-17-EURE-0008の助成を受けています。
研究メンバー
ジャン=ルイ・ボワシエ(芸術美学研究者)
ベアトリス・セレロン(舞台美術家、デザイン教授)
共に:ミナト・マリ(美術家)、フロランス・ロシュ(陶芸家)、ファニー・テルノ(アーティスト・リサーチャー)、トマ・ヴォーティエ(アーティスト・リサーチャー)、フェリックス・アジッド(建築家、研究者、教授)、イアニス・ラルマン(デザイナー・研究者・教授)、内野夏子(美術家、彫刻教授)
アドバイザー
カン・ホスク(グラフィックデザイナー)、村上華子(アーティスト、翻訳者)、リリアーヌ・テリエ(美術史研究者)
パートナー機関
パリ第8大学 / AI-AC研究所(現代美術と映像芸術) / TEAMeD研究チーム
ナンシー国立高等美術デザイン学校 / デザイン専攻・研究プログラム
リモージュ国立高等美術学校 / 「体験としての陶芸」研究所
TALM-ル・マン高等美術デザイン学校 / 計算デザイン&メカトロニクス専攻
ラ・ボルヌ現代陶芸センター
プロジェクト概要
本プロジェクトは「デジタル&デジタル」という二重の概念を扱います。最初の「デジタル」は数値的領域を意味し、形態のモデリングや認識、探索やインベントリーの方法、計算的・ロボット的製造システムを指します。二つ目の「デジタル」は指を意味し、モノづくりや使用における触覚的次元、さらに図像的・言語的な指示作用を表します。
デジタルそば猪口は、日本の伝統的な磁器カップ「そば猪口」を対象とした学際的ケーススタディです。歴史・民族誌・人類学・美学・技術を横断する実験的芸術研究であり、身振り的技法とデジタル技法を組み合わせ、調査・収集・制作を行います。
そば猪口は、世界的に見られる「手に収まる器」の一種ですが、日本文化特有の特徴を持ちます。円錐台形の幾何学的形状は極めてミニマルで、時代を超えて受け継がれてきました。素材や装飾には多様なバリエーションがありますが、とりわけ白磁にコバルトブルーの筆描きを施したものは長い歴史を持ちます。
20世紀初頭、民藝運動の創始者・柳宗悦は、そば猪口を「日常生活に根ざした実用性」と「贅沢な磁器素材」による逆説的な美の象徴として取り上げました。そば猪口は、中国・韓国・日本・中東・ヨーロッパを結ぶ交易史の証人でもあります。
本プロジェクトは、翻訳的手法の検討、製造プロセスの開発と実験的実践、展示の在り方に関する研究を行います。映画制作や作品の試作・制作・展示を通して、そば猪口を伝統的工芸と現代技術の交差点に位置づけ、パフォーマンス的・分析的・教育的な次元で探究します。